さなぎのなかみ

鬱々とした日々のこと。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

歌集 野口あや子『夏にふれる』

気に入ったのいくつか。 かあさんは食べさせたがるかあさんは(私に砂を)食べさせたがる Re:Re:を振り切るような出会いかたピアスの数がまた増えていた しゅっとでた切符のかどがよじれててわたしたちなにか間違えました? 青空に飛行機雲が刺さってるあれ…

隣人を愛せと私が言った、私の与り知らぬところで。

「さよなら、わたし。 さよなら、たましい。 もう二度と会うことはないでしょう」 伊藤計劃『ハーモニー』のコミカライズは、原作をちゃんと読み込んでるのが感じられてとても楽しめた。期待してなかった分、特に。キャラの表情にも引っかかるところがあって…

知らない映画を知らないまま

ふとかすかな記憶がよみがえった。小さいころ、タイトルも内容も知らない映画を観せられそうになったことがある。視聴覚室での上映とかの学校行事ではなく、映画館で一般上映されている映画だ。 親は家族全員を連れて行こうとした。どこからその情報を仕入れ…

クリハラタカシ『冬のUFO・夏の怪獣』

総天然色漫画。四コマだったり短編だったり。ナナロク社HPでいくつかの作品が読める。 「それはホントに? ウソに?」「なーん!」など妙に味のある言い回しがクセになる。 たとえば歌人や詩人は日常の些細な違和を切り取るのが上手いと聞いたことがある。…