さなぎのなかみ

鬱々とした日々のこと。

夢の中で入るコンビニは品物が入荷されない

気付いたら店内で何かを買おうとしている。ふらふらと、何処かへ行くついでに寄ったようだ。目的地に着くまでの腹ごしらえのつもりなのか、パンや菓子の棚の前にいる。隙間が多く、透明のプラ板が目立つ。だいたいが、食べたいものが見つからなくて、そのまま出てきてしまう。それは同時に、夢の出口でもある。売り切れ品が多いのは、既に誰かが買っていったからなのか。夢の奥に辿り着く前に、ふらっと立ち寄れるコンビニ。この建物は、各々の夢の交差点に位置しているのかもしれない。いつも出遅れてしまっている為に、泣く泣く退散して現実へと引き返す。買いたいものが見つかったら、まだ夢を見続けていられるだろう。早く布団に入れば、その分早く入店できるのだろうか。